僕は仕事上、納車前の洗車は欠かせませんので、いつも手はガサガサのボロボロです。
特に汚いのが外車のホイールです。
外車のホイールってやけに汚くないですか?
なんかこげ茶色の粉が飛び散ったような感じで・・・。
外車を所有する方は、その汚れ具合にうんざりしていることでしょう。
ホイールの汚れの原因!
その汚れの犯人は、ブレーキダスト(ブレーキの削りカス)です。
じゃあどうして外車ばかり汚れるの?
ということですが、それはブレーキに使われる素材の違いです。
車のブレーキの構造は、簡単に言うとタイヤと一緒に回転する鉄の円盤である『ディスクローター』と、
その両脇に固定されている四角い板2枚セットの『ブレーキパッド』で構成されています。
車が走るとディスクローターが回転し、ブレーキペダルを踏むと、
ブレーキパッドがディスクローターの両脇からギュッと挟むように押し付けて回転を止めようとします。
その摩擦によって車のスピードを落とす役割をしています。
国産車の場合、ブレーキパッドはその強い摩擦により削れてなくなるように作られていますが、
ディスクローターはそう簡単に削れないようにできています。
また、ブレーキパッドの素材もあまりブレーキダストが出にくい素材のようです。
しかし、国が違えば考え方も違うようで、他国車の場合、
ディスクローターも同じく削れていくものとして考えられているようです。
なぜなら両方とも柔らかい素材を使うことでより制動力(ブレーキをかけて車を止めようとする力)が大きくなるからです。
アウトバーンのある地域の車、要するに欧州車は特に高い制動力が求められるので、そのような考え方になるのかもしれません。
そのため、ブレーキダストの量も多く、鉄でできているディスクローターも削れてホイールに付着するのです。
ブレーキダストの付着を防ぐには?
外車と国産車、ブレーキパッド交換で驚くのは、むしろ外車のディスクローターの減り具合です。
新しいブレーキパッドがうまくおさまらないくらいの段差が、外車のディスクローターによく見られます。
国産車ではそこまで削れたディスクローターを見たことはほとんどありません。
要するに外車は、それだけの量の鉄粉がホイールに付着しているということなんですね。
本気で綺麗にするなら、アルミホイール専用のクリーニング剤などを吹き付けて、鉄粉を溶かして落とす感じです。
『あ〜ぁ。材質の問題じゃどうしようもないよなぁ。』
とお嘆きの外車オーナーさん。
ボディのガラスコーティングってやってます?
少々お高いですが、ボディが薄いガラスの膜に覆われたようにつるつるのてかてかにコーティングされ、
その後は定期的なメンテナンスだけで、通常は水洗いのみで綺麗になるコーティングです。
そのコーティングを、綺麗に洗ったホイールにもしてやりましょう!
それだけで洗車が本当に楽になります。
水洗いだけでとっても綺麗になりますからね。
『おしゃれは足元から』とは言ったもので、タイヤとホイールが綺麗になっているだけで、とても清潔な車に見えます。
国産車でもブレーキダストの多い車種もありますので、悩んでいるオーナーさんは是非お試し下さい。