突然ですが、あなたの乗っている車、車検切れてませんか?
車検が切れたまま走行してしまうと大変なことになります。
ここでは車検が切れたままの車を運転した場合、ヤバいこと5選を書いてみました。
①警察に捕まった場合、最低でも1発免停30日!
これは、車検切れで捕まるというよりも、他の違反(シートベルトや進入禁止など)で捕まった時に発覚することの方がほとんどかと思われます。
その場合どうなるかというと、『無車検運行』で違反点数6点。
1発で免許停止です。(前歴0回でも30日の免許停止です)
え?じゃあシートベルト違反1点と、無車検運行6点で合計7点ってこと?
いいえ、一度に複数の違反をしてしまった場合、その中の一番点数が高い違反の点数となるそうです。
なので、シートベルトで捕まった時に無車検であることが発覚した場合、無車検運行の6点が一番大きいので、違反点数は6点となります。
それでも一撃で免停はつらいですよね。
ただ、免停と言ってもその場で免許を停止されて、すぐに車に乗れなくなるわけではありません。
数週間から1か月後くらいに行政処分通知書や、出頭通知書などが届きます。
その通知書に定められた日時に出頭し、処分が決定することで免許の停止期間が決定されるようです。
②余計な出費がかさむ!
車検が切れたままでは運転することができません。
なので車検を受けるためには、保管している駐車場から車を運ばなければなりません。
しかし、車検切れの車で道路を運転することはできないので、積載車を呼んで、車検の切れた車の車検を受けてくれる工場に運んでもらわなければなりません。
基本的には、いつも車検に出している工場に頼むのがベスト!
特に無いようでしたら、最寄りのディーラーや整備工場に問い合わせると積載車で取に来てくれるはずです。
依頼する工場によって変わると思いますが、積載車で運んでもらう料金は1万円程度が相場かと思われます。
積載車で運んでもらう費用が惜しいと思い、仮ナンバーを取得して自分で運転して整備工場に持ち込む場合、
①仮ナンバー申請手数料 ¥750
②自賠責保険加入料 25ヵ月分 自家用乗用自動車 ¥20,610 (※2021年4月1日以降始期の契約に適用)
(通常は24か月¥20,010で良いが、当日に車検が受けられるわけではないので、
24か月(車検有効期間)よりも長い期間加入する必要があります。)
③仮ナンバー申請手続きに行くためと、自賠責保険加入手続きに行くための交通費
以上の費用が必要になります。
ほとんどの方は最寄りのディーラーか整備工場に依頼した方が面倒にならないと思います。
でも、本来なら掛からないはずの一万円前後のお金はもったいないですね。
③事故を起こせば最悪は保険が使えない!
どういうことかというと、車検が切れるということは通常は車検と同じ期間だけ強制的に加入している自賠責保険も同時に切れるので、自賠責保険は使えません。
また、任意保険に加入していたとしてもその保険の約款に『無車検車での事故は補償しない』と明記されていれば
保険は一切使えないということになります。
しかし、原則として任意保険は適用されるというのが通説(自分に過失がある場合でも相手に対して支払う保険は使えるということで、自分の車に対しては・・・)ですので、最悪の事態は免れる・・・と思いたいですね。
④人身事故を起こしたら社会的地位がヤバいことになる!
ただの物損事故でしたら、職場でも『あ~あ。やっちゃったね~。』くらいで済む話かもしれませんが、
『無車検でした・・・。』なんてことがバレたら(というか、無車検で事故れば免停なのですぐバレる)
職場の人達からの眼差しも冷ややかに感じることでしょう。
でも、もしも無車検で人身事故を起こしてしまったら、冗談では済まなくなります。
ご自身の立場が上の立場(部下を持つ管理職などの人)なら、職場によっては然るべき制裁を受けることもあるのでは?
⑤自分が事故を起こさなくても、巻き込まれただけでひどい目に合う!
任意保険において、車検が切れていたとしても被害者救済の観点から相手への補償は有効となるでしょう。
しかし、車検切れ自体が『重大な過失』として判断された場合、自分への補償は対象外となってしまいます。
仮に相手の過失で事故に巻き込まれ、その相手車両がそもそも保険に入ってなかったら、通常は自分の車両保険を使って車を直します。
しかし、自分の車の車検が切れていたら、自分の車両保険すら使えないことになります。
車両保険がそもそも高額な保険なので、それが使えないとなると一体何のために車両保険に入っていたのか・・・とまさに残念な状況に陥ることになりますね!
無車検車両の数
さて、いかがでしょうか?
ざっと挙げただけでもこれだけのリスクがあります。
では、一体全国にどれくらいの無車検車両があるのでしょうか?
国土交通省によると、
平成26年度から2年をかけて全国11カ所の公道で定点調査を行った結果、調査対象台数89万2441台のうちの0.27%となる2404台が無車検であることが判明
したそうです。ああ恐ろしい!
今すぐに次回の車検年月日を確認しましょう!
確認のしかたは簡単です。
以下の2つのどちらかで確認できます。
①車検ステッカーを確認する
運転席に乗ると、バックミラーの裏側あたりのフロントガラスに車検ステッカーが貼ってあります。
『自動車検査証の有効期間の満了する日』xx年○月△日と書かれています。
②車両検査証(車検証)を確認する
車両検査証(車検証)に『車検の満了する日』と書かれています。
この日付が車検満了日ですので、忘れずに有効期間が終わる前に車検を受けましょう。
車検は有効期間満了の1カ月前から受けられます。
ただ、1カ月前に受けたからと言って、次回の車検が短くなるワケではありません。
必ず現在の満了日の2年後(新車は3年後、事業用は常に1年後)と決まっています。
なので、受けられる時期になったら早めに予約を取って受けましょう。
ただ、たまにステッカーが貼ってないという方もいらっしゃいます。
ディーラーなどの指定整備工場で車検を受けると、ステッカーは後日郵送してもらうので、つい貼り忘れることもあると思います。
厳密にいうと車検ステッカーを貼らないのは違反になるので、おまわりさんに指摘されると罰金を払う羽目になるかもしれませんので忘れずに貼りましょう。
(車検を受けたばかりで、依頼した工場からまだ車検ステッカーが届かない場合、代わりに保安基準適合標章がフロントガラスに貼り付けられています。)
実は車検証も常に車の中に置いておかないと違反になりますので、気を付けてください。
車検満了日を忘れないために
車を購入した日の2年後が車検満了日とは限りません。
中古車や、登録済み未使用車(いわゆる新古車)などの場合、すでに車検を受けて数か月経過しているものもあります。
なかなか覚えていられない方は、スマホのカレンダーに毎年のイベントとしてアラートを鳴らすようにしておくのもいいかと思います。
または、思い切って希望ナンバーにして車検の日付をそのままナンバーにしてしまうのも手かもしれませんね。